事例 8)
1.事案の概要
悪性リンパ腫 患者の病理診断報告に基づいて必要な診療(検査・治療)を行わず、病理診断鑑定後 8ヶ月間放置、よって悪性リンパ腫は著しく進行し、治療をより困難なものとし、結果として死期を早めた。
2.判決の内容
判決はほぼ完全に医学的に妥当。
3.各意見書の判決への影響度
裁判所鑑定を100%採用 原告側鑑定を80%採用 被告側鑑定は採用されず。
4.感想・意見
裁判所鑑定は医療センターの専門医(大学教授相当)かつ学会の権威であった。医学的にみて全く妥当であり、非の打ちどころはない。
被告側鑑定意見書には医学的に無理な解釈、故意に曖昧にしている部分等あり、判決文、前者鑑定書、原告側鑑定書と共に公開の要あり。
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