患者会「松樹会」の活動内容

「土の子作業所春の遠足」

松尾クリニック  誉田文枝



 3月23日筋ジストロフィーの姉弟の村添として和歌山のポルトヨー口ッパに出かけました。 身体に障害があるので遠出はめったにできない事です。お姉ちゃんの智ちゃんは興奮したのか夜中の2時頃に寝たのに4時には目を醒ましたそうで、はにかんだ様な顔をしていました。弟の雄君はうれしそうな顔をしています。私もこの子達の力にな れて良かったなーと思いながら出かけました。

遠足 お母さんはとてもたくましく自分の身体より大きい雄君を引っぱって車椅子に乗せリフトで車に乗せます。智ちゃんは小さ いのでだっこして座席に座らせていました。自家用車で施設迄行き、そこからたくさんの障害者の方、指導の先生方と貸し切 りパスで和歌山迄行きました。

 車椅子で食事も自分で摂れない様な障害をもった子供達をちっとも大変そうなそぶりも見せず、ジュースをあげたりクリー ムを食べさせたりと、せっかくの遠出を少しでも多く楽しませてあげようとしている想いが伝わってきます。

 雄君、智ちやんも観覧車に乗せてあげました。短時間で乗り込むのが無理なので、職員の方にたのんで止めてもらい乗り込 みました。雄君は先生達が運んでくれ、私は智ちゃんをだっこして乗りました。高い所から海が見えたり街が見えたりしました。智ちゃんや雄君にはどんな風に写ったでしようか?

 昼食の後はお店を観て回りました。かわいい物がいっぱいあり、女の子の智ちゃんはそうゆう物を見るのが好きだそうです。 健康な私達は何の苦労もなく日常茶飯に出来る事なのに、障害のある人にはそんなささいな事でも、めったにできない楽しい 事なんだと心が痛みます。

 皆の健康を気づかって早目の帰宅になりました。睡眠時間の少なかった智ちゃんは家に着く頃にはすっかり寝込んでいまし た。雄君は「楽しかったな。又行こうな。と言っていました。かなり寒かったのが残念でしたが、先生方のお陰で何事もなく無事に終わった事に感謝しています。後日、雄君達はかぜも引かなかった様で安心しました。

 智ちゃんは2日程良く寝たそうです。よほど疲れたのだなあ、でも又外の空気にたくさん触れさせてあげたいなあと思いまし た。

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