松尾クリニックもあっという間に20周年を迎えました。初期の携帯電話は「中位のスーツケース」程の大きさで、転送電話を受ける度に周りから目立っていたものです。その後あっという間に携帯電話も普及、進化し、小さなパソコン携帯になるのももうすぐでしょう。
そんな世の中の変遷の中で十分な機器も備わっていなかった20年前から在宅医療をさせて頂いた方達を一人一人鮮明に思い出します。それぞれの人生を少しの間だけでも一緒に生きてきたように感じます。
病気と共にある方にとって重要なことは、大切な家族と一緒にできるだけ快適に、そして自分を活かせる場で闘病生活することではないでしようか?できるだけ積極的にそして好きなこと(例えぱ音楽など)と共に笑顔を絶やさないようにすれば、免疫が高まると考えています。少しでもその力になれることを目指し、始めた患者会活動も、皆さんとスタッフの間に根付き育ってきました。これからも皆さんが元気になれるよういろいろ企画していきたいと思っています。
書き直しては考えながら手紙をしたためる様な事はなくなり、瞬時に伝わるメールで便利にはなりましたが、何となく人と人のつながりが希薄になりがちです。できる限り心と心のつながリを日指し、心身両面そして生活環境も含めて、できるだけ「その人その人に合った医療」を行っていきたいと思っていますので宜しくお願い致します。
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