医療記録の開示
 

● 医療情報をどう入手するか.....インターネットも役立つ ●


◆ 新しい情報源も入手しよう

 私たちのクリニックの待合い室にも、多くの情報が準備されています。医療関係の雑誌では「暮らしと健康」(保健同人社)、「きょうの健康」(NHK)などに人気があります。
その月の最新号以外は貸し出しています。なにか一冊、自分で定期講読されている方も多いですね。近頃は、ビデオの貸し出しも相当の数のストックができていますので、ご利用下さい。
 新聞はむろん重要な情報源です。情報を切り抜いてきて、診察室で話題にして下さい。私には、とてもためになります。ときには全く気付かずにいた副作用情報を教えて貰って、実は内心どきっとして、大慌てで調べることもあります。

◆ インタ−ネットの登場

 医学や医療の情報を手に入れる手段として、インタ一ネットがとても有効であることが少しづつ判ってきました。まだ、電話やテレビのようには手軽ではなく少数の人が利用しているにすぎませんが、ゆっくりとではありますが活用の道も拡大してきているようです。
私は以下のように利用しています。

1)日常の医学情報源として
 私は、新聞は「朝日」、「日経」、「神戸」の3紙に目を通すようにしています。
「毎日」、「読売」はインタ−ネット上で簡単に医療の話題や社説はできるだけ見るようにして
います。こうすることによって、医療費に関する数字や人口統計などのデ一タ−が集まり、また
新しい医療技術の紹介にも触れられます。

2)自分の専門の領域では
心臓病関係や、ホスピス・在宅ケァに関する情報交換がインターネットを利用すると容易になり
ます。実際の著者や情報提供者に連絡することも比較的に簡単です。
それは、インターネットに情報を出すということは日本全体に(ときには世界に向かって)意見
を求めていることになっているからです。

3)不恨れな専門外の情報も
国立がんセンタ一の「がん情報」、厚生省の介護保険法案、臓器移植の現状といったものも慣れ
るに従って接しやすくなります。

4)緊急の情報源として
先日、姫路駅近くのホテルに宿泊したアメリカ人が、糖尿病の薬を国に忘れてきたのです。
ホテルから問い合わせがあって、その薬は日本では発売されていないことが判明し、どうした
ものかと困りました。インターネットの薬剤情報を見てみるとアメリカのデ一タ一にはもちろ
ん出ているわけですから、それに近い作用をもった日本の糖尿病薬を帰国されるまでの分を処
方して解決できました。

◆ 当院のホ一ムペ−ジ

 8月から私たちのクリニックでもインターネット上にホ一ムぺ一ジを作って情報の提供を始めました。全国のあちこちから連絡が入るようになりました。毎月更新していく予定です。また、他の施設との連携(リンク)も増やしていきます。
 そのアドレス(URL)は、http://www.maple.or.jp/~daitoh/となっています。

◆ 機会があれば試みて下さい

 インターネットの利用には、かなりの準備と少々の知識が必要です。
パソコン一式(最近は、ワープロでも利用できる機種がある)と電話回線、およびターミナルアダプターなる機材が必要です。知識に関しては、身近にだれかマニアのような方がいてくれたらよいのですが……。

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