ホスピス
 

● 患者が作る「病歴カード」の工夫 ●


                           
アンケート結果の一部を示すと、
「私の希望」欄の記載内容
 ・もし万が一がんになった時、直接私自身に説明して下さい。30名
 ・危篤な病気のために回復困難な時には考慮をお願いします。27名
 ・がんの場合には告知してほしくありません。 4名
 ・輸血は絶対にしないで下さい。 1名
 ・痛みのコントロールは最大限にして下さい。  3名
当院では、がん患者の在宅療養にも取り組んでいるので、がん告知や痛みのコントロールなどについても関心を多く持っているようである。


作成したきっかけ
 ・以前から必要だと思っていた。73名
 ・当院からのお誘い
 (院内の機関誌・健康教室・掲示等)  
91名
 ・友人、家族が作っていたから 7名


作成上で困ったこと
 ・見本があったので特に困らなかった66名
 ・過去の年月を思い出せなかった34名
 ・過去に副作用のあった薬品名不明 5名
 ・どの程度の内容にするか迷った 4名
文書化し自分の経歴をきちんと整理し、持っておくということは大事だと感じる。


実際に病歴カードを利用した方
良かったと感じた41名
 1)「これはいいですね」とカルテに貼ってくれた24名
 2)「便利ですね、大変役に立ちます」と言われた 5名
 3)丁寧に診ていただき、説明が詳しかったと感じた 9名
 4)その他 3名
「抗凝固療法中であることが歯科医に良く理解してもらえた」
「薬剤師さんより「薬歴簿に写させてほしい」と感心された」
「次回からもぜひ提示するようすすめられた」
「「これまでいろいろな病気にかかってきたのですね」と優しい言葉をかけてもらえた」
 等の喜びの声が寄せられた。
         
不満に感じた         10名
 1)提示した先の医師が無反応で残念          9名
 2)提示したことを後悔した           1名
         
病歴カードの役目
 1)初診時に提出する−患者さんは安心して病院にかかることができ、また医療サイドも患者を理解しやすく、「既往歴の整理」として便利である。         
 2)緊急事態発生時に有効−救急車に乗らなければいけない時には、家人がかわりにこのカードを救急隊員や医療スタッフに手渡すだけでよい。        
 3)病歴を振り返ることができる−病気に関する記録を前もって整理しておくことは、重要であると言える。        
 4)自分の目で読める−いつでもどこでも取り出しては読め、簡単に追加修正することが可能。         
「平成6年10月からこのような役目をもつカードを作成された方は、現在138名となった。これからも、より良いカードの検討をスタッフ間で話し合い、一人でも多くの患者さんに役立てていただけるように手助けしていきたい」
<質疑応答>       
問1) 追加項目をいれておられますが、患者さんが自分の文章で記載しているのでしょうか、それとも○印で選択項目だったのでしょうか(自ら書くということはなかなかしてもらえないのが通常ですが)        
答1) 「私の希望」の項目はガン告知、延命医療などに関して、前もっていくつかの意見(同意、反対も含めて)の文章を用意しておいて、患者の「希望」作成に便利なようにしています。
問2) 病歴カードの大きさについて、何枚、患者さんい渡すのか。
答2) B5版のシートを10枚手渡しています。希望すれば、何枚でも渡します。
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