ホスピス
 

● 患者が作る「病歴カード」の工夫 ●


第7回 日常診療経験交流会(神戸)にて発表 (1998年9月13日)
提供:だいとう循環器クリニック  白根富美 大頭信義

 

 当院で実践している「病歴カード」について紹介したい。「病歴カード」とは、患者個人の医療情報を一枚のカードにまとめたもので、初診時・急変時に有効に対処できるよう、患者にすすめてきたシートである。実際の作成の仕方については、
 (1)まず患者自身が見本を参考にして下書き作成する
 (2)初診時に院長と共に修正・加筆する
 (3)次回の診察までにスタッフがコンピューターに入力する
 (4)B5版のカードのコピーを10枚手渡す、という方法で行なっている。

「病歴カードの見本」
病歴カード

 1)入院、手術、生活習慣などを書く
 2)重要なアレルギー・薬疹のことなどあれば必ず書く
 3)普段から不安に感じていることについて、自由に記入する
 4)がんに罹患した場合の病名告知や尊厳死などについては、賛否両論で論議の多いところだが、自分の療養の道は自分で選ぼうとする傾向の中で、このカードを作成する上でも患者自身の意思表示を明確にしておく必要性を感じ、新しくこの項目を設けた。

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