medical
 

● 咬合の全身への影響 ●


V.まとめ

 痴呆、寝たきり、半麻痺など老人に特異的な疾患で、一般医科では治療困難と思われた症例に関して歯科治療を施し、以下の結論を得た。

 1.これらの疾患に対して、歯科治療がきわめて効果的な場合がある。
 2.歯科は人の生命に直接関わりのある重要な医療である。
 3.歯科治療が,医療費節約に大きく貢献する可能性がある。
 4.総合病院や老人病院などに歯科設置の義務付けを検討すぺきである。
 5.歯科診療の再評価が必要である。
 6.歯科治療効果を広く社会に宣伝し、ひとりでも多くの患者に希望の光を与えるぺきである。

本穏の主旨の一部は第2回日本全身咬合学会(1994年5月21,22日,於・東京),第13回漢方学術大会(1993年皿月21日,於・東京),第11回日本歯科東洋医学会学術大会(1993年11月7日,於・東京),第4回日本Bi-Digital O-Ring Test 医学会総会(1994年,5月15,16日,於・東京),第23回日本東洋医学会東海支部例会(1993年11月14日,於・名古屋),第3回世界鍼灸学術大会(1992年11月20〜23日,於・京都),第4回日本歯科道具研究会研究発表大会(1994年5月8日,於・大阪)において発表した。

文 献
1)福原達郎:咳合と全身の機能に関する調査
  研究,歯科医学誌,11:129〜178,1992.
2)尾澤文貞:峻合の重要性について,日本歯
  科東洋医学会誌,11(1・2):11〜17,1992.
3)尾澤文貞:AMIの歯科臨床への応用,
  DENTIST,174:54〜61,1991.
4)富永正志:AMIによる全身を考えた咬合
  診断,DENTIST,咬合ファイル,1993.
5)尾澤文貞:全身咬合,デンティスト社,
  東京,1990.
6)山田敏補:歯の噛み合わせ,これで病気が
  よくなった,雄鶏社,東京,1993.
7)尾澤文貞:歯が万病の原因だった,廣済堂
  出版,東京,1991.
8)藤井佳朗:スポーツ歯学を考える,月刊
  陸上競技,24(3〜7):連載,1990.
9)藤井佳朗:故障に対する歯科新療法,月刊
  陸上競技,26(3):136〜138,1992.
10)藤井佳朗:歯の噛み合わせ(咬合)の重要
  性,月刊陸上競技,
  28(3):142〜143,1994.
11)藤井佳朗:腰痛,肩こりなど不定愁訴と呼
  ばれる症状に対する歯科的対処−第1報−
  陸上競技研究,7:30〜33,1991.
12)藤井佳朗:腰痛,肩こりなど不定愁訴と呼
  ばれ症状に対する歯科的対処―第2報−
  陸上競技研究,9:67〜70,1992.
13)藤井佳朗:咬合の全身に対する影響と老人
  医療,デンタルダイヤモンド,
  19(3):129〜136,1994.
14)藤井佳朗:歯科治療時における身体姿勢
  観察について,新歯科時報,
  19(5):17〜20,1996.
15)藤井佳朗:歯科矯正を併用した脊柱わん曲
  改善のための咬合治療,日本プライマリ・
  ケア学会誌19(3):210〜213,1996.
16)藤井佳朗:三叉神経痛様疼痛に対するスプ
  リントおよび漢方療法の試み,日本歯科
  東洋医学会誌11(1・2):24〜28,1992.
17)藤井佳朗:下顎頭の位置について,日本
  歯科東洋医学会誌,15:1〜6,1996.
18)藤井佳朗:歯科的対応が有効であったアト
  ピー性皮膚炎の一例と良導絡測定,日本良
  導絡自律神経学会雑誌,
  41(7・8):9〜13,1996.
19)藤井佳朗:歯牙咬合調整によって心因性
  ストレスが短期間のうちに軽快した一例,
  日本良導絡自律神経学会雑誌,
  41(10):14〜16,1996.
20)藤井佳朗:心理的因子により発症したと
  思われる顎関節症への東洋医学的治療の
  経験,愛知学院大学歯学会誌,
  34(3):549〜553,1996.

院長 大野 正光 ohno0008@os.luice.or.jp

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