医療情報の開示
 

患者が創る自分の「病歴カード」
 

 7.実際に使ってみると (アンケート結果より)

 このカード作成は、平成6年から開始したが、実施の診療の場で使用してみるとどうであったか。
 アンケート結果を報告する。

 病歴カードに関するアンケート    99.4 実施
 
「病歴カード」は 96.10より呼びかけて、 99.4 現在 145名 作成                   (99.11現在では  163 名 )
1.作成した きっかけ
  以前から必要だと思っていた
73名
  当院からのお誘い
91名
   機関誌「花みずき」、健康教室、待合室での掲示  
   
2.「 私の希望 」
  ・ もし万一、がんになった場合には、私自身に直接説明して下さい
41名
  ・ がんの場合には、告知して欲しくありません
 5名
  ・ 「尊厳死の宣言書」を作成していますので、重篤な病気のために回復困難な場合には考慮をお願いします
33名
  ・輸血は、絶対にしないで下さい
1名
     
 3.実際に利用してみて  51名
  良かったと感じた
41名
   1)「これはいいですね」とカルテに貼ってくれた
24名
   2)「便利ですね、大変役立ちます」と言われた
6名
   3)丁寧に診ていただき、説明が詳しかったと感 じた
9名
   4)その他
2名
     
  不満に感じた     
10名
   1)医者が無反応で不満に感じた
9名
   2)提出したことを後悔した
1名

現状では、医療情報に対する医療の現場での反応はさまざまだが、患者の側では、診療の場での情報を求める声が大きくなりつつある。やがて、病気の説明、検査データの手渡し、薬剤情報の提供、電話での相談などは必然のやりとりとなっていくと思われる。

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