●8月5日 水曜日 | |
5時起床。今日も空は曇りで温度は16度くらい。のどもまったく痛くなく熱もない。これですっきりとサファリに行ける。朝食はしっかりと食べ、ペットボトルの水を確保する。セキュリティボックスを解約し清算し、大きなバッグを預け、皆さんのそろうのを待つ。ベルキャプテンにサファリにいって9日には帰ってくるからと話すと、心配するな、バッグは預かっておくとこれは頼もしい。ショップのキャサリンは帰ってきたらティーシャツの小さいサイズを仕入れておくからなんて言ってるが当てにはしない。 現金が足りないのに気づいてキャッシャーに行く。ルイーズが100ドルしか替えられないと言っている。ルイーズ、私はツアーリーダーだから200ドルはいるんだと話すとウインクしながらオーケーダキタリと換金してくれる。いい娘です。食堂に行くとまだ食べてるよ、若い子達は。それとなく急がせて、さあ、一路ナイバシャ湖へ出発。
一仕事終えほっとしたところで、サファリは清水千絵ちゃんらの最も若い、英語のできない、経済的に寂しい娘達4人組とご一緒することにする。ナイロビを離れ、もっとも大きな部族であるキクユ族のテリトリーを過ぎると、まもなくリフトバレーの雄大な眺めが現れる。しばらく三台のサファリカーを止めてその風景を楽しむ。エチオピアにまで至る大地のへこみ?
長い坂を下ると少し温度が上がるかなと思ったら何ら変わらない。約2時間でナイバシャ湖に着く。ナイバシャ カントリークラブに入って湖に出、レイクツアーに出かける。以前に来た事があるような気がするがはっきりしない。きれいな濃いブルーの羽と濃いオレンジの胸を持った鳥が傍にくる。四角い船でレークツアーに出る。船からみるとカバもウオーターバックという鹿もみんな静かだ。カバは水中にもいる。彼らの世界だ。自然は彼らのもので我々は少しだけお邪魔しているのだ。家が水没している。今年は雨が多くて水量が豊富でこうなっちゃったんだと案内人が話す。この分だとナクールでもフラミンゴは少ないかもしれないとのこと。水が多すぎると食べ物が減って、ほとんどタンザニアへ飛んでいってしまうそうな。それでも律儀な鳥は、観光客のために一部残っていてくれるんですと。ありがとう。期待しています。
ナイバシャではクラブには休まずにナクールを目指す。途中に民芸品店があり、ここで一班の9人と落ち合うことになっている。マッコンデ=エボニー=黒檀の品を購入する。兄の新居にプレゼントするのにキリンを選ぶ。サイのでかいのがあったが10万円とのこと。もちろん交渉すれば安くなるのだろうが今回は遠慮しておく。そうこうするうちに一班が到着する。小村先生ご夫妻、辻井先生のご年配の方はお元気である。どうも中年女性が弱っておられるようだ。まあ、なにわともあれ皆さん、ご一緒できてよかった。小生の方針としてこういう店ではある程度ディスカウントさせるが、そこそこで買ってやっていただきたい。昔からどうも日本人はどれだけ安く買えたかを気にする方が多いが、今や世界有数のお金持ちの国民なのだから適当でいいんじゃないだろうか。これもチャリティなんですよ。もっとも悪い奴もいるので、不当な際は断固抗議し、正さなければならない。そのけじめは大切である。
さらに車を飛ばしてナクールに着く。眼下にナクール湖を眺め、垣根のそとにはインパラ、ゼブラなどが来るという素敵なロッジに入る。またスティファンが申し訳なさそうに来る。オーバーブッキングのため誰か個室を予約している人が二人いっしょに入ってほしいと言う。いいですよ。小生と辻君はツインに入りましょう。カヤがあって素敵な部屋だ。外にはソファーがあって、蚊取り線香をたけば夜も動物が見られそうだ。
夕食までにイブニングサファリに出る。このあたりはバッファロー、白サイが見られるとのこと。いました。たくさんいました。バッファローも白サイも。だけどフラミンゴはわずかでした。200万羽といわれる壮観は次回までお預け。バブウンなるサルたちも歓迎してくれた。辻君達はライオンがインパラを追いかけているのを見たそうだが、我々は先に戻る。シャワーを浴びてすっきりして夕食までのひとときロッジ内を散歩する。プールの傍のバーではコーヒーをはじめなんでもあり。みんなくつろいでいる。これだけの人数になると皆一緒にということは殆ど不可能だから、とりわけ不都合がなければそれぞれの世代ごとに自由にやって頂く方針である。
夕食は同じようなビュッフェスタイルだが少しは内容に特徴もある。皆さんそこそこに食べておられるようだ。ワイン・ビールは相変わらずよくはける。食後はアフリカンダンスのショーがある。ブランディーなんぞを飲みながら見ていると千絵ちゃんらが踊っている。日本の若者もなかなかやるじゃないか。ロッジに戻るとなにかしら垣根の外で動物の気配がする。よく見るとインパラとゼブラではないか。小さな池に恐らく塩が入っているのだろう。それにつられて飲みに来ている。ほんとに垣根越しである。空気がすがすがしくて実に気持ちがいい。
若者の部屋に集まっているので少しお邪魔する。なんとなくガンの告知の話なんぞになり久しぶりに熱くなる。医師の謙虚さは患者に対してより正直になることであり、嘘のない診療を通じて、患者のつらさ、悲鳴にチームで応えようと努力することであろう。医師が勝手に斟酌して嘘を告げることにより、残された寿命を患者が自らの意思でまっとうできないようなことは許されるものではない。そんな話がなぜこのナクールの夜に話さなければならないのかは、酔っ払いのツアーリーダーのせいだろう。前田先生はじめ皆さん、おやかましゅうてごめんなさい。あれだけ話すとカラオケで歌ったのと同じで翌日は実に爽快なんです。まことに申し訳ありません。
部屋に戻ると辻君はすでに白川夜船らしい。二人とも結構激しいいびきをかくのでいい勝負をしていることだろう。もっともこのときはまだ寝ていなかったそうで小生が横になるや否や眠り込んでしまったのに圧倒されたそうな。翌朝ぼやいていた。
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