● 日米の高齢者住宅の形態比較 ●
日本では、諸外国と全く同じ性格をもつ住宅形態はまだ存在していないといえます。
それらの特徴をここでまとめてみますと、
@バリアフリーでない
・安全に生活ができるよう、住居内設備が老人の身体状況にフィットした配慮
がなされていない
A住居内の各所に緊急通報できるアラーム設備がセットされていない
B管理人の配置がなされていない
・集合住宅の内外の管理、入居者への一時的援助および居住地管内の保健医療
機関、福祉機関への援助依頼業務等を中心とする「よき隣人」的役割を果た
していない
・管理人が、住み込みまたは通勤体制でない
C住居地管内の各種保健福祉機関からの援助体制が確立されていない
が上げられます。
下記の図を見ていただくと、日本においてケアの必要な高齢者に対する住宅形態およびケア施設が不足しているのが十分おわかりいただけると思います。 高齢者といっても障害のない健康な方や、経済的・身体的に不安を抱いている方、または、疾病等により医療的な看護が必要な方など様々です。どのような方にでも対応できる住居こそが、今の日本には必要なのです。
※経済的不安な高齢者のために持家を改造し、地価の高騰による住宅難で困っている若夫婦に貸すアクセサリー・アパートメントなどがアメリカにはあります
< 日本、アメリカの高齢者向け居住形態の違い >
*シェアード・ハウジング=賃貸アパートにケア・サービスがついたもの/*リタイアメント・インズ=月極ホテル(食事付)
*アクセサリー・アパートメント=自宅を改造して若夫婦に貸す/*グラニー・フラット=敷地内にセカンドハウスを建て他人に貸す/*リタイアメント・コミュニティ=人工的に造られた町
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