社会環境

● 「結核非常事態宣言」に思う ●

提供:だいとう循環器クリニック 機関誌 「花みずき」
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「結核は決して過去の病気ではありません」 という「非常事態宣言」が、7月26日厚生大臣から出されました。平成5年の世界保健機構の非常事態宣言に続くものです。   わが国では、平成9年には約4万2千人の新規結核患者が発生し、約2干7百人が亡くなり、わが国最大の感染症に違いありません。


「結核増加」の意味

結核罹患率(10万人あたりの登録患者数)の変遷
図
(結核研究所ホームページより転載)

 上の図は、人口10万人あたりの毎年の結核罹患率を表しています。
数字を実感として判りやすくするために、二つの時点を比べてみましょう。

1951年(昭和26年)
 人口10万人当たり698人の新しい発生がありました。
 日本国民の143人にひとりがかかっていたのです。

1997年(平成9年)
  10万人あたり33.9人、つまり国民の2,950人にひとりの割合でした。

そしてこのように計算した人口10万人あたりの新患発生数が、96年には33.7人で あったのが、97年には、33.9人にわずかながら増加したという次第です。 (43年ぶり)

 

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