在宅医療
  初めて会ったその日から、うまくいくとは限らない


提供: さくらいクリニック  院長 桜井 隆
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 たとえばあなたが「最近どうも疲れやすいし、食欲もない、どっか悪いのだろうか ?
一度医者にかかってみようか」と思ったり、あるいは引っ越しで新しい土地で病院を探す、そんなときどうしますか?

総合病院、大学病院が安心だけど待たされて1日仕事だし、近所の病院、といってもどこへ行っていいのやら。駅前にきれいな クリニックができたらしいが、どんな医者だろうか?
近所の評判では団地の裏の0 X医院が、というけど本当だろうか。
先日近所のおばさんに勧められて行ったあの レストランちっともおいしくなかったし、あてにならないかも。なんて思っておら れるかもしれません。

そう、結局病院もレストランと同じで自分で行って試してみ ないとわからないことが多いものです。ただ医療機関は広告が厳しく制限されてい るためにレストランと違っていろんな情報を事前に仕入れることが困難なのが病院選びを難しくしている一つの原因かもしれません。 もっともその規制も最近は緩和 されようとしています。

ただ、広告の情報をそのまま信じてもかならずしも良い結 果が得られるとは限りませんが。 初めて受診する時にまず診察時間を聞くために電話してみて受けつけの対応のよし あしでかかるかどうか判断する、という方もおられました。なるほど。受付での第 一印象も大事です。

たつじいさんの紹介で、と初めてクリニックへやってきたうめばあさん、待ちあい室でもいろいろ観察しています。 (受付の対応はなかなかよろしいが、あのカウンターの花はそろそろ入れ変えんと 、、さて医者はいったい?) 呼ばれて診察室へ。

初めて患者と医者が出会う、お互い緊張する一瞬です。 「こんにちは、さくらいです。(あ、たつじいさんが言うてたちょっと近所でもこうるさい、と評判のうめばあさんや、これはしっかり対応せんと、、)」 (うーん、とりあえず自分から挨拶しよった、えらそうに髭はやしとるけど愛想はよさよう、でも油断は禁物。やぶ医者ほど愛想はええ、ちゅうから。)

「今日はどうなさいましたか?(このおばあさん、神経質そうやし、話が長そうで 、、苦手なタイプやけど、、)」 お互いいろいろ観察しながら問診へと入っていく。初めて会ったその日から、うま くいくとは限らない、患者と医者、人と人、お互いの相性もある。別に特別ではな い人間同士のお付き合いだ、ぐらいの感じでいければいいのだが、一方は病気をか かえた弱者、患者、もう一方は専門家としての対応を要求される医者、という立場 を意識しすぎてうまくいかない場合も多い。お互いになんでも言ったり聞いたりで きる正直な関係がつくれればいいんだけど。

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