●7月31日 金曜日 快晴 | |
今年は少し横着になり、昨年買ったもののいささか大きめのサイズのため遠慮していたサムソナイトのソフトバッグを機内持ち込みすることにする。クレームがつけばツアーリーダーだからなんて主張する積もりである。しかしいかにも重い。帰りはほとんど置いてくることでもありなんとか耐える以外にない。 予約した阪神タクシーは2分後れで到着し、少しうらやましそうな妻に見送られて出発する。湾岸高速道路は渋滞もなく快適で、こりゃーいい旅になりそうだわとひとり悦にいっているうちに43分で関西国際空港に到着する。
7月半ばより完全禁煙を実施したため車内でもクリーンエアーでさわやかである。寺島先生が最後で全員集合。皆さん、体調も良く、辻井先生、小村先生ご夫妻も至ってお元気そうで何よりである。喫煙3人組は関空ではいいが、機内とヒースロー・ガトウイック両空港ではご不自由をかけることになる。
予約書類があったので支配人を呼んで談判し、近くのいいホテルに変えさせたが、BAにはしっかり文句を言ったものである。当時から彼らのサービスは本来のサービスにはなっていなかった。そう思うとあの英語すらなんとなくイントネーション、特に気障に伸びる語尾が気に入らない。今回もとってつけたようなサービスが多く、まったくこ奴等も四半世紀たっても進歩しとらんなといささか憮然となる。だいたいが夜中に飲み物をもってくるのに単なる水、それも生暖かい、なんてサービスといえるか。
それでも11時間あまりのフライトは最初に少しこむらがえりがあった以外、まずまずである。大阪発であるため日本人も多く、それも結構年配のカップルもみられ、みんな不景気といいながらよくやるなーと自分のことはさておいて感心した。食事はシンガポール航空のほうがズーットおいしい。ワインはまずまず。いつの日かビジネスクラスに乗ったらもっとワイン、ウィスキー、ブランディーを飲んでやるのだ、ホント食い意地だけは発達しているんだから。ランディングはスムース。機長は挨拶もよろしくて声と操縦法からはいい人だろうと推測する。
ヒースローでは若い日本人のアルバイト案内人が待っていてくれる。東京は足立区の酒屋の若旦那で目下ロンドンでプータロウを決め込んでいるそうな。一応は勉強中?といっていたが、全く小説のような生きざまがさりげなくあるもんだとしたり顔になる。日本ってほんとに不況なの? このような若者がまた突然変異して日本をささえるのかな? なんとなく日本にいる若者、とくに医真会の若者よりは芯が強そうでスタイルは細いが内面を鍛えているなという感じがする。ガトウイックまでは約1時間とのことだがコリャー大阪から京都以上ありまっせ、ホンマニ。大英帝国ともあろうものがこんな差別はヤメンカイ。アフリカ・アラブ・地中海諸国などに飛ぶのはガトウイックまでイカニャーナランノヨ。
しかしいささか年増風のおねーさんがコーヒーなんぞを煎れてくれるのだけはマンゾク。「イラツケバ適当に飲食物を与えて頂くとオトナシクなります」、なんて札をかけられそうだ。ちなみにこのバスは"SPEED LINK"と呼ばれる直行便で乗り換えは当然無料。ガトウイックでは、いつものようにバーへ出かける。イギリスではビールとサンドウイッチがよろしい。しかし5時間は待ちくたびれるのに十分な時間である。なんせ皆さん荷物は全く減っておらず、特に関空からナイロビへ直行で送ると着かないことがあるなんてワイワイツアーの金城大人がいうものでヒースローで一旦受け取って、またこちらで預け入れたためお疲れ様なのである。
そうそう小生のNAUGHTY BAGGAGEはヒースローでも最後にならないと出てこない。昨年は実に8日間も世界を余分に旅してきた実績があるのだ、こいつは。バーの一隅を中年の日本人の一団がバッグとともに占めているのにそれほど驚いた風情がないのは皆さん十分に見慣れているのだろう。日本人も26年前に比べればコスモポリタンになったのかしら。適当に酔いが回ったカナという頃にやっとナイロビゆきのゲートが放送と同時に表示される。辻君と辻井先生は悠然と喫煙OKのカフェテりアで過ごしている。旅慣れておられます。案内が愛想ないため、こいつは気をつけないと気づかないこともあるかなと1日後れの並木さんが少し心配になる。ナイロビまでのフライトはスムースで夜間でもあり皆さんよくおやすみになられた模様。小生は普段でも3−4時間の睡眠が多いため、3時間程度眠るのみでオーケーである。
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