● 日本医大病院・顎関節手術後急死事件について
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日本医科大学事件資料
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済生会鴻巣病院 精神科 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
初診: | 平成9年6月13日 主治医氏名はカルテ上はP.K.となっている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
主訴: | 精神反応の疑い | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
既往歴・家族歴: | Rh(−)のために正誤24時間以内に交換輸血を受けた以外は異常なし | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現症: | エアロビ・スポーツ系専門学校に通う傍ら、アルバイトもしていた。食思不振、睡眠障害あり。"何ヶ月かまえにインストラクターに惚れたことあり−感情の起伏は激しかった。 血圧102/54ほかに診察所見はない。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
精神症状: | 記載内容は仕事場での不都合、他人の邪魔、遅刻が多いなどが記されている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
初診時診断: | 記載なし | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
初診時処方: | ドグマチール 1錠 午後四時服用 ロヒプノール 1錠 ドグマチール 1錠 眠前 |
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経過: | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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評価まとめ: | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
自殺企図の17日前に処方されたのは「レキソタン=ブロマゼパム」というマイナートランキライザーのみであった。 うつ状態を伴う不安神経症ではあったが、精神分裂病ではない。 11月1日にうつ状態が確認され、テトラミド=四環系抗うつ剤が出されているが、11月7日にはレキソタンに変更されている。この短期使用の意味は理解できない。うつ状態の治療はそれほど短期で終ることはなく、とくにその改善傾向時には自殺企図への配慮が必要なことは内科医としても常に留意しているところである。 |
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