● 公的介護保険 ●
介護保険がやってくる -7-
提供： さくらいクリニック 院長 桜井 隆
http://www.reference.co.jp/sakurai/
たつじいさんが介護保険の保険証を持ってやってきた。
「なんやら送ってきましたで、けどこれではなんもサービス受けらへんのでしょ。 」
「そのとおり、要介護認定を受けないとサービスは受けられない。」
「そしたら認定受けた人にだけ送ったらええのに。」
「まあやはり介護保険に入っているという証明は必要ということで、６５歳以上の 人には全員郵送しているようで、、」
「全国でやったら郵送するだけでえらい費用や、その分ちょっとでも保険料安うしてほしいわ。」
「確かに、、。昨日しげのさんが、ここ、この区分限度額に書いてある数字を保険 料と勘違いして毎月３万円も払わないかん、えらいこっちゃ、とおおさわぎして来
はった。」
「なるほど、ここの数字はなんぼまでサービスが使えるかいう金額でしょ。」
「金額というか単位で１単位１０円、いやこの辺は特甲地やから１０．４円と１０ ．６円、地域やサービスによってちょっと値段が違う。」
「えらいややこしいでんな。」
「そうなんですよ、たとえば訪問看護の値段もいろいろあって時間で違うし、正看 、準看とかステーションと医院で違うし、１単位１０．６円やし、自己負担がその
１割で何十何円の世界で、、」
「そら計算たいへんでんな。」
「しかも病気や状態によっては介護保険じゃなく医療保険になったり。ケアマネー ジャーも大混乱ですわ。」
「ケアプランちゅうの自分で作ってもええとか言うてませんでしたっけ。」
「そうなんですけど、現実にはかなりややこしい計算が必要でちょっと無理かと。 」
「マージャンの点数計算みたいやなあ。マージャンもボケ防止にええ、ちゅうから 、ここはひとつ介護保険ゲームというのはどやろ。いろいろ考えてどんな介護を受
けたらたら最期まで住み慣れた家におられるか、、、サービスの値段を計算してワ クの中でうまいことやりくりする。孫がやっとるテレビゲームみたいにして、上手
に介護したら寝たきりの人が元気になってとことこ歩けるようになるけど、失敗す ると入院してしまうとか。」
「なかなかおもしろいかも、、、要介護認定やケアプランの練習用としても売れる かも。」
「先生、これで一儲けしたらアイデア料ちょうだいよ。」
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