ホスピス
 

● ご主人と共に在宅療養 ●


◆ 在宅療養に対して…

(ご本人) 入院している時は何もしなかった。
べッド上で寝ているだけで、ずっとボーッとしていた。
起き上がれない状態だったので、ご飯も食べさせてもらっていた。
そして、口にするのは単語(ご飯・お水など)のみだった。
          ↓
・車イスで移動が出来、自分で食事もとれるようになった。
・ポータブルトイレも使用出来るようになった。
・知らんふりだった電話、インタ一ホンの応対もするようになった。
・食事のメニューも決めるようになった。

※主人の叱陀激励があったからこそ、動きの範囲も広がっていった。
(ご主人) 病気なのだから何もしなくてよい。じっと寝ていればよいというの
ではない。
家に帰ってきたらお客様ではないのだから…
家族の一員であるから、出来る事はしよう!と役割分担を決めた。

◆ 病気に対して……

(ご本人) 「この病気を受け入れるしかない」と思っている。
今は痛みもないし、食欲もある。足さえ動けば…とはがゆい。
多分、歩けるようにはならないと思ってはいるが、こういう状態
がいつまで続くのだろうか?
気分的にも落ち着いている状態だから、このまま長く続けばいい
のだけれど、長く寝たきりというのは辛い。
(ご主人) 奥さんが亡くなるということは、「A夫婦」が
なくなってしまうということである。
「夫婦は二人でひとつ」なのだから、その単位がなくなる訳で、
一日一日を悔いのないように過ごしたいと思う。
“在宅療養をしたいが、主人の自由を奪ってしまう”とのAさんの葛藤に対して「家族なのだから、家で過ごすのは当たり前」と積極的に介護を全面的に引き受けられたご主人。 ご主人の適切なァドパイスのもと、Aさんはご自分の生活の幅を広げることが出来たと思います。 ”家族の愛”にはすごい力があることを改めて感じました。 (コメント:だいとうクリニック(看護婦B))
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