2005年末に診療所併設通所リハビリ施設としてスタートして4ヶ月目に突入です。現在のところ月曜から金曜まで平均10名の方がリハビリに通っておられます。もうすでに涙や笑いや時にいらだちや様々な感動が渦くなかでいくつかのドラマが生まれています。
Aさんが二人!
要介護5のAさん、今は一本杖で一歩一歩踏みしめながら歩行練習中です。
はじめてお会いした時はベッドの中で少しぼやけた表情をしておられましたが、今はきりっと引き締まったハンサムです。どんどん変わっていかれるKさんを目の当たりにして二人のAさんにお会いしたような不思議な気持ちです。
Sさんが号泣!
始めて来られたときすでに軽い誤嚥性肺炎を発症しておられましたが入院はしたくないとのご希望がありました。そこで当院の医師、看護師、理学療法士、ケアマネージャを中心にスタッフ一丸となって集中ケアを開始。医師は治療のための投薬を、看護師は喀痰吸引、食事介助を、少し落ち着いた段階で理学療法士による呼吸リハビリを開始、当院のケアマネは直接Sさんを担当しておりませんでしたが、担当ケアマネと連絡を取りながら今、Sさんに必要な事について奥様も含めて話し合いました。ほどなくSさんの容体は落ち着かれて時に笑顔もみられるようになり言葉も少しずつでるようになられました。それでもあまり感情を表さない方です。
そして先日、この春から私たちの仲間となる音楽療法士の卵のNさんの吹くクラリネットの音色に号泣されました。Sさんの心の扉が開いた瞬間に出会えた幸運なスタッフたちは少々興奮気味にこのことを知らせてくれました。
もちろんいいことだけではありません。いろいろな理由で施設入所や入院された方もおられます。もっと他に方法はなかったか反省の日々でもあります。
これからもたくさんの出会いの中で私たち自身も学ばせて頂きながら役に立つリハビリ施設を目指して努力を重ねて参ります。
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