「タバコをやめなさい。」と患者さんに話すとよく返ってくる言葉が
「先生、タバコやめたらストレスが貯まる。」
本当にタバコはストレス解消に役立っているのでしょうか?
タバコに含まれるニコチンは、脳の細胞にくっついて快感をもたらします。
でも、次第に離れていき、そうすると脳は快感を得たいので、タバコを吸うように命令します。そのときタバコを吸えないと大変なストレスがかかります。だから、映画が始まる前や飛行機に乗る前にタバコを吸い貯めしておかないといけなくなります。タバコを吸わない人は、そんなことを全く考えないで行動しています。
どっちがストレスが多いか、もう、皆さんはおわかりですね。タバコを吸ってストレスを解消しているのではなく、タバコを吸えないストレスを解消しているだけです。
だから、タバコをやめた人は、「タバコの束縛から離れられて、とても気が楽になった。
次はどこでタバコを吸おうかとか、後タバコは何本残っているかとか、そんなことに気を遣わなくてよくなったから。」とおっしゃいます。
さあ、タバコを吸っているあなた今年こそは、タバコの呪縛から解放されませんか?
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