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● 米国アシステッドリビングホーム・ケーススタディー @ ●


Case Studies of Assisted Living Facilities

 SUNRISE of FREDERICK:アメリカ メリーランド州フレデリック郊外
* サンライズ・フレデリック ホーム概説

 メリーランド州のサンライズ・フレデリック(以下「フレデリック」)は、従来の銀行ローンと外国の株式投資からプライベートファイナンスを受け、広汎なデザインとマネージメント、そして哲学的革新とを組み合わせた中規模のアシステッドリビングの先例となっています。

 フレデリックは、傷つきやすく虚弱な高齢者の生活の質を最大限のものにするという約束により、少なくとも過去10年間において太鼓判を押されながら、米国の中心部であるボルチモアとワシントンDCのベッドタウンでサービスを提供しています。ホームは1992年3月にオープンしました。建物は3階建てで居室は各戸独立形式の60室ですが、うち12室に低所得層のレジデントを2人1部屋で入居させたことから、定員は88名となっております。
 このホームをモデルタイプとして、現在運営中の他のサンライズホームも、サンライズが約束した質の高いケアの提供を守り続けています。

 * 建築偏差

 将来において問題になるケアのため、フレデリックはナーシングホーム建設基準に従って作られました。ナーシングホーム建設基準に従うことで、1平方フィート(0.0929u)あたり5ドルの余分なコストがかかりましたが、結果として、それはサンライズが望んだように高齢者がそのホームで年をとり、やがては最後を迎えることができる可能性を潜在的に可能にしました。しかしこのホームのすばらしさは、ナーシングホーム基準に沿ったにも関わらず、「住宅的なデザイン」という優先順位が妥協されることなく作られ、サンライズ社が約束する質の高いケアが提供されている点にあります。

 * サービスコスト

 経営利益を得るために確立されたサンライズの手法と経験によって、フレデリックは主に中高所得層の高齢者人口に狙いを合わせて高品質のケアを提供しています。しかしフレデリックはまた、自己の投資目標と社会性の均衡を図るために、入居者の10%を低所得層のレジデント枠としています。社会的良心という問題から、サンライズは低所得層の入居者を支えることを委託されています。このサービスコストの革新的な構造は、少数派である低所得層の入居者の費用を、中高所得層の入居者が助成する形で組み立てられています。

 1日あたりの基本料金は25ドルから110ドルの範囲で、これに標準的かつ多くのアシストのニーズが含まれています。また、その範囲を上回るケアを必要とする入居者のために、1日12.5ドルから40ドルで追加ケアパッケージが用意されています。 これらの追加ケアのコストは全体の歳入のおよそ5〜8%程度です。これは第一に、このケアを利用している入居者の数が少なく、全体の74%がこれを必要としていないからなのです。

 現在全体の15%が追加ケアの最低額の12.5ドルを支払っており、また5%が人生の最後の数週間で必要となったより多くの監督あるいは医学的なアシストの要求の増加のために1日に、25ドル以上を支払っています。低所得層入居者のホーム利用のために設定されているセミプライベート(2人用)居室の利用料金は、従来の居室の利用額の60%に設定されていますが、これはサンライズホームが非常に高い入居率を保っているためで、業界の他のホームはこれを75%程度に設定しています。これが、ホームの損益分岐点をあげるポイントになります。入居率の低い他の競合会社では、赤字を出さないためにこの料金を75〜80%に設定しているのが現状です。

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